矯正治療には、一般的に次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
1.ご自分に自信が持てるようになる
歯並びが整うと、口元の見た目が良くなり、ご自分に自信が持てるようになります。また、発音・滑舌が良くなる、口臭が改善するといった嬉しい効果もあります。
2.歯を健康に長持ちさせやすくなる
歯並びが整うと、歯ブラシがすみずみまで届きやすくなり、虫歯や歯周病にかかりにくくなって歯が長持ちしやすくなります。それに加え、噛み合わせのバランスが整い、歯に過剰な負担がかかりにくくなることも、歯を長持ちさせることにつながります。
3.歯に悩まされることが少なくなる
虫歯や歯周病などのトラブルが少なくなるので、歯の痛みなどのストレスで悩まされることがなくなってきます。また、長い目で見た場合、歯のトラブルが起こりにくくなることで歯にかかる治療費も抑えることができます。
4.体の不調が起こりにくくなる
お口が健康になると、体も健康を保ちやすくなります。また、噛み合わせのバランスが整うことで体幹が整うので、体のあちこちの痛みや不調といった様々な体の不定愁訴が起こりにくくなります。
5.若さを保ちやすくなる
ご自分の歯でしっかりとバランスよく噛めるので、消化機能、認知機能、運動機能にも良い影響を与え、いつまでも若々しさを保ちやすくなります。
デメリット
1.治療が長期間に及ぶ
歯にダメージを与えないよう、少しずつ歯を動かしていく治療なので、歯を動かし終わるまでには平均的に2〜2年半ほど治療期間がかかります(症例により差があります)。また、矯正治療終了後は、保定期間といって、歯並びを保持するための装置の装着が必要になります。
2.治療費用がある程度かかる
骨格的な異常が大きい症例を除き、通常の矯正治療は保険がききませんので、治療費用がある程度高額になります。
3.装置による不快感を感じることがある
これは使用する装置によって不快感の程度が変わってきますが、例えばワイヤー矯正の場合、装置が目立つ、装置自体の違和感、食事や歯磨き時の不便さ、装置を調整・交換する際の痛みなどが比較的起こりやすくなります。マウスピースの場合にはこういった不快感は全くなくなるか、もしくはかなり軽減されます。
4.抜歯が必要になる場合がある
歯並びによっては、限られたスペースに歯を並べるために、数本抜歯をしなければならないケースがあります。